一般質問
平成27年4月26日に統一地方選が実施されることになっており、平成27年3月3日より開催される牛久市議会定例議会は、柳井てつやにとって一つの区切りの議会となります。そこで3月5日の一般質問には下記の三つについて準備をしたところです。
○人口が増え続ける街づくり
牛久市は首都圏から50kmという立地にあり圏央道も県内は殆ど開通するということで、住宅地としてあるいは企業立地として大変恵まれており、実際上も人口増加が順調に進んできています。しかしひたち野うしく地区の住宅地としての空きスペースが現時点で300戸から400戸ほどと聞いています。ひたち野地区が全て建設されますと、牛久市は人口増加率が急降下するのではないかと非常に心配です。自治体の発展状況と人口増加率は比例していると思うからです。手頃な買い易い価格で、しかも上下水道等の設備の整った住宅地があれば、今後も牛久市に居を構えたい若夫婦が来てくれるのではないでしょうか。そこで質問いたします。
1.都市計画の見直しをする予定はないのか。
2.牛久都市開発㈱が中心になって牛久二小地区まちづくり協議会を結成し進めている空き地空き家再生事業のことですが、つつじヶ丘地区の地域再生が終了したらその次の予定は決まっているのか。
以上2点について市当局の考えをお聞かせください。
○リップスティック遊び場の整備について
子育て日本一を市政の目標に掲げて努力してきた牛久市ですが、常磐線沿線では唯一人口増加を続けている自治体になっています。特にゼロ歳児や1歳児を預けられる保育園が整備されていることは、牛久市民の誇りであります。どうかこれからも児童福祉課の切れ目のないご尽力をよろしくお願いいたします。
子どもたちが沢山いる住宅団地の公園には、特に放課後の時間や休日となると子どもたちが大勢集まって楽しんでいるのを目にします。発展する牛久市の最も象徴的な光景と思っています。ところで、つい最近私の住む行政区の子を持つ親から、近くの公園にスケートボードのできるコンクリートのコースを作ってほしいとの声をいただきました。この公園は牛久市の支援を頂いてはいますが、個人の所有地を行政区が無料で借りているものなので、区長に相談したのですが、簡単にはいかないかもしれません。
私は知らなかったのですが、今小学生の間で流行しているのは、スケートボードではなくリップスティックというものだったのです。これは、スケートボードの真ん中が縊れているもので、スピード性と方向転換性が優れているため急速に流行し、現在子どもたちが持っている殆どがリップスティックなのだそうです。ひたち野地区などの住宅地を歩きますと玄関先に置いてあるリップスティックをしばしば目にします。聞き取りをしてみたところ子どもたちが大勢いるところはどこも同じ問題が生じているということです。大きな公園をいくつかピックアップして適当な練習場を設置すべきと考えます。自転車や自動車とぶつかったりすると大変な事故になるので、子どもたちが安心して楽しめる場所を考えていただきたいとの声に対して牛久市の考えをお聞かせください。
○資料館として活用できる美術館を
来る4月26日に統一地方選が実施されます。私は12年前はじめて議員を目指す目標として「牛久市に資料館をつくろう」を掲げました。子供たちに郷土の良さを知っていただき愛着を持ってもらうにはどうしても資料館が必要と思ったからです。ただ資料館をつくった場合一年間市民に喜んでもらえる企画や展示会をやっていくことは可能でも、これだけを何十年も続けていくことは厳しいものがあります。牛久市はこれまで「ビエンナーレうしく」や「現代美術展」など他の自治体には真似をできないほど素晴らしい実績をつくってきております。また「小川芋銭展」においても研究成果を一般市民のみならず子どもたちにも十分理解できる展示を実践され、極めて高い評価をいただいてきました。前者の成功は牛久市内に日本を代表する先生方をはじめ能力ある方々が惜しみなく協力してくださっていることが大きいと考えます。後者は牛久市が芋銭研究の第一人者を得たことと小川芋銭研究センターを設置したことが大きく貢献しています。研究成果を見てみますと天動説から地動説に変わってしまったような全く新たな芋銭像が次々とまとめられています。まだまだ新たなものが出てくると思いますが、それらの成果を情報発信していけば南画の画家として日本一との評価が定まってくると思われます。そうなったら常設展が必要になりますし茨城県の支援も期待できます。素晴らしい人材がそろい、研究拠点ができれば非常に短期間に驚くほどの成果が得られるという象徴的な一例です。牛久市には既に学芸員が揃っています。ここに資料館として活用できる研究拠点ができればさまざまな研究が進展し全く新たな牛久像「日本一の牛久市」が発見されるものと確信しています。牛久市には潜在的な可能性が山ほどあると感じるからです。牛久市が最も得意とする美術館あるいは芸術館を建設し、牛久市の長所をどんどん伸ばしながらそのあいている期間は、小川芋銭展や博物学的資料の展示等に切れ目なく活用できたら理想的だと考えます。子どもたちが心から誇りに思ってくれる牛久市にするために人材のほかに研究拠点と展示会場が必要と考えます。市の考えをお聞かせください。